ソーシャルワークが専門職であるための条件(属性)は、様々な人物が提唱しています。
詳しくは以下の記事を参照してください。
【ソーシャルワークの専門性】ソーシャルワーカーは専門職か否か?
ソーシャルワークの対象は、高齢者の介護、障害者の社会参加、子育て支援、自殺や孤独死の問題、生活困窮者支援、少年非行や犯罪、不登校の問題、在日外国人への支援などなど、様々です。単にソーシャルワーカーと言っても、医療ソーシャルワーカー、スクール
ソーシャルワーク専門職の属性 by フレックスナー
・基礎となる科学的研究(基礎科学)のあること
・知は体系的で学習されうるものであること
・実用的であること
・教育的手段をこうじることよって伝達可能な技術があること
・専門職団体・組織を作ること
・利他主義的であること
・知は体系的で学習されうるものであること
・実用的であること
・教育的手段をこうじることよって伝達可能な技術があること
・専門職団体・組織を作ること
・利他主義的であること
上記の6条件に照らして、1915年フレックスナーは「ソーシャルワークは専門職ではない」と結論付けました。
ソーシャルワーク専門職の属性 by グリーンウッド
・社会的承認
・体系的な理論
・専門職に付託された権限と信用
・倫理綱領
・専門職業文化
・体系的な理論
・専門職に付託された権限と信用
・倫理綱領
・専門職業文化
上記の5条件に照らして、1957年グリーンウッドは「ソーシャルワークはすでに専門職である」と結論付けました。
過去問
第23回 問題21
次のうち、グリーンウッド(Greenwood, E.)が掲げたソーシャルワーク専門職の属性として、適切なものを1つ選びなさい。
1 個人的な責任を伴う、理論を携えた活動であること
2 地域社会の承認があること
3 専門職を養成するための教育システム及びその訓練課程があること
4 利他的な動機があること
5 構成員の大多数が加入している専門職能団体があること
1 個人的な責任を伴う、理論を携えた活動であること
間違いです。個人的な責任を伴うことは示されていません。
2 地域社会の承認があること
これが正解です。
3 専門職を養成するための教育システム及びその訓練課程があること
間違いです。これはフレックスナーが示した属性です。
4 利他的な動機があること
間違いです。これはフレックスナーが示した属性です。
5 構成員の大多数が加入している専門職能団体があること
間違いです。これはフレックスナーが示した属性です。
次の記事
次は、ソーシャルワークのレベルについて。
【ソーシャルワークのレベル】メゾレベルが絶妙
ソーシャルワークが働きかけるレベルとして、ミクロ、メゾ、マクロ、エクソの意味を理解しておきましょう。詳細は以下の記事で。過去問第22回 問題29 マクロ領域のソーシャルワークに関する次の記述のうち、適切...
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