グループワークの学習項目
グループワークで重要なのは、
・グループワークの展開過程
・グループワーク5人衆
・セルフヘルプグループ(自助グループ)
・ヘルパー・セラピー原則
詳細は以下の記事で。
過去問
第23回 問題44
次の記述のうち、グループワークにおいて精神保健福祉士が行うこととして、適切なものを1つ選びなさい。
1 グループ内の規範を定めずに、メンバーの自由な活動を推進する。
2 メンバーの役割を固定して、効率的にプログラムを進行する。
3 メンバーの体験談を活用して、社会的スキルの獲得を促進する。
4 メンバー間の葛藤を回避して、グループ活動が円滑に進むようにする。
5 終結期では、メンバー間の凝集性を強化する。
1 グループ内の規範を定めずに、メンバーの自由な活動を推進する。
間違いです。グループ内の規範を定めることが精神保健福祉士の役割です。
2 メンバーの役割を固定して、効率的にプログラムを進行する。
間違いです。メンバーの役割を固定してはいけません。
3 メンバーの体験談を活用して、社会的スキルの獲得を促進する。
これが正解です。
4 メンバー間の葛藤を回避して、グループ活動が円滑に進むようにする。
間違いです。メンバー間の葛藤もグループワークの醍醐味です。
5 終結期では、メンバー間の凝集性を強化する。
間違いです。終結期にメンバー間の凝集性を強化するのでは遅いです。
第22回 問題12
次のうち、セルフヘルプグループにおけるヘルパー・セラピー原則の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
1 専門家が有する専門的知識と同等の体験的知識を取得すること
2 自らが他のメンバーを援助することによって自分自身に効果が生まれること
3 専門資格の取得を目指してグループに参加すること
4 主治医と共にグループミーティングに参加すること
5 自助具などの作成プログラムにより自立を目指すこと
ヘルパー・セラピー原則は、援助する側も人を援助することにより得ているものがあるという考え方のことです。
ということで選択肢2が正解です。
第21回 問題45
次の記述のうち、グループワークの作業期における精神保健福祉士の関わりとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 メンバーのニーズを把握して計画を立てる。
2 グループ内でのルールをメンバーと決める。
3 個々のメンバーと波長合わせを行う。
4 グループ内に形成されたサブグループを活用する。
5 グループ目標の達成度をメンバーと評価する。
1 メンバーのニーズを把握して計画を立てる。
これは「準備期」の内容です。
2 グループ内でのルールをメンバーと決める。
これは「開始期」の内容です。
3 個々のメンバーと波長合わせを行う。
これは「準備期」の内容です。
4 グループ内に形成されたサブグループを活用する。
これが正解です。
5 グループ目標の達成度をメンバーと評価する。
これは「終結期」の内容です。
第21回 問題48
精神保健福祉センターのA精神保健福祉相談員(精神保健福祉士)のところへ、先日、市政だよりを読んでセンターのことを知ったというBさん(60 歳、女性)が訪問してきた。
Bさんは、「仕事も辞めて、パチンコばっかりする息子に困っている。
嫁と孫にも逃げられ、実家に転がり込んできた。やめろと言っても怒るばっかりだし、無理やりパチンコ代をくれとせがまれるんです。
いつまでこの子のことで手を煩わせなければならないのか・・・。つらいです」と話した。
次のうち、この場面でA精神保健福祉相談員が紹介したBさん自身が利用できる社会資源の情報として、適切なものを1つ選びなさい。
1 婦人保護施設
2 セルフヘルプグループ
3 生活福祉資金貸付制度
4 家庭裁判所
5 一時生活支援事業
選択肢2が正解です。
第16回 問題42
次の記述のうち、精神保健福祉士が行うグループワークとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 精神科病棟では、グループ活動におけるメンバーの発達や成長を他の専門職とともに評価する。
2 地域活動支援センターでは、プログラムを参加メンバーの主治医が指示した内容にする。
3 就労継続支援B型事業所では、グループワークに活用する資源を施設内にとどめる。
4 保健所デイケアでは、全員にグループへの参加を義務づける。
5 精神科デイケアでのグループワークでは、同ーメンバーで期間を限定せずに活動を継続し、安心感を保持する。
1 精神科病棟では、グループ活動におけるメンバーの発達や成長を他の専門職とともに評価する。
これが正解です。
2 地域活動支援センターでは、プログラムを参加メンバーの主治医が指示した内容にする。
間違いです。プログラムは主治医が指示した内容ではなく参加メンバー等と相談して決めます。
3 就労継続支援B型事業所では、グループワークに活用する資源を施設内にとどめる。
間違いです。B型事業所では、社会参加という意味でも施設外の資源を活用することが望ましいです。
4 保健所デイケアでは、全員にグループへの参加を義務づける。
間違いです。全員にグループへの参加を義務づけるのはおかしいです。
5 精神科デイケアでのグループワークでは、同ーメンバーで期間を限定せずに活動を継続し、安心感を保持する。
間違いです。同一メンバーで期間を限定すると、多くの人間関係を経験できなくなってしまいます。
次の記事
次は、アドボカシーについて。
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