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【ソーシャルワーカーの役割】ネットワーキング

ソーシャルサポートネットワーク 【新カリ】ソーシャルワークの理論と方法
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ネットワーキング

ネットワーキングは、ソーシャルワーカーの重要な役割の1つです。

ネットワーキングとは、社会支援を相互に提供していくことを可能にする地域社会の構造を創り出していくこと、地域づくりのプロセスです。

カリスマくん
カリスマくん

ネットワーキングはダイナミック(動態的)な概念だよ。

ソーシャルサポートネットワーク

ソーシャルサポートネットワークとは、その人の地域生活を支えるためのネットワークのことで、ソーシャルサポート(社会生活上の支援)を提供するソーシャルネットワーク(社会関係)のことです。

フォーマルネットワーク&インフォーマルネットワーク

公的機関や医療・福祉職等によるフォーマルネットワークと、家族や友人、地域住民等によるインフォーマルネットワークがあります。

自然発生的なネットワーク&新しいネットワーク

ソーシャルサポートでは、もともとあるネットワークに関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合があります。

・自然発生的に存在するサポートシステム:家族や隣人など
・意図的に作られるサポートシステム:セルフヘルプグループなど
・社会制度化されているサポートシステム:公的制度や公的機関など

ソーシャルワーカーの役割

ソーシャルワーカーの役割には、以下のようなものがあります。

ブローカー

ブローカー(仲介者)は、クライエントに必要な資源を見つけて仲介し、結びつける役割です。

カリスマくん
カリスマくん

ブローカリングは重要なソーシャルワークだね。

エデュケーター

エデュケーター(教育者)は、クライエントに必要な情報を伝え、学習する機会を提供する役割です。

ネゴシエーター

ネゴシエーター(交渉者)は、クライエントの問題解決や必要な支援を行うために関係者と話し合い協力を求める役割です。

イネーブラー

イネーブラー(側面的援助者)は、クライエントが自身の課題に取り組み問題解決できるように支持、協力し側面的に援助する役割です。

メディエーター

メディエーター(媒介者)は、クライエントと関係者の間で葛藤が生じ調整が必要な場合に、その間に入り両者の合意を図る役割です。

アドボケーター

アドボケーター(弁護者)は、クライエントの意見や権利を代弁し、その権利を擁護する役割です。

カリスマくん
カリスマくん

ファシリテーター

ファシリテーター(促進者)は、指示を出したり方向性を導き、クライエントに自発的、能動的な行動を促す役割です。

コーディネーター

コーディネーターは、専門職間の連携を図り、連絡調整を行う役割です。

アドミニストレーター

アドミニストレーターは、組織運営の改善やニーズのフィードバックを行う役割です。クライエントの生活問題を把握・分析し、福祉サービスの課題を明らかにします。

ネットワーキングとソーシャルサポートネットワーク

ソーシャルワーカーの領域

ソーシャルワーカーの活躍の場は、福祉の現場だけではありません。医療や教育の現場でも必要とされています。スクールソーシャルワーカーと医療ソーシャルワーカーについて見ていきます。

スクールソーシャルワーカー

スクールソーシャルワーカーとは?

スクールソーシャルワーカー(SSW:school social worker)とは、学校などの教育現場において児童・生徒が生活の中で抱えているさまざまな問題の解決を図る専門職です。

カリスマくん
カリスマくん

スクールソーシャルワーカーという資格があるわけではないよ。

スクールソーシャルワーカーは、地方公務員法に規定する会計年度任用職員として、都道府県教育委員会教育事務所に配置され、非常勤として地域の学校を巡回する場合が多いです。

このように、スクールソーシャルワーカーはすべての学校にいるわけではなく、1つの学校を専属で担当する場合もあれば、複数の学校を掛け持ちしている場合もあります。

教育委員会&教育事務所とは?
教育委員会は都道府県にも市町村にもあるため、都道府県教育委員会は教育事務所を設置し、市町村教育委員会と協力すべきことや都道府県全体でやるべきこと(小中学校等の先生の人事や給与、学校教育に関すること、生涯学習・社会教育に関すること)を教育事務所が担います。
カリスマくん
カリスマくん

スクールソーシャルワーカーの多くは非常勤で、ダブルワーカー、トリプルワーカーも少なくないよ。

どんな仕事をするの?

文部科学省『スクールソーシャルワーカー活用事業』には、スクールソーシャルワーカーの職務内容として以下が挙げられています。

①問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働き掛け
②関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整
③学校内におけるチーム体制の構築、支援
④保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供
⑤教職員等への研修活動 等

参考:文部科学省『スクールソーシャルワーカー活用事業』

スクールソーシャルワーカー活用事業

スクールソーシャルワーカーになるには?

スクールソーシャルワーカーになるにはいくつかのルートがあります。都道府県で独自に定められているところが多いですが、一般的には以下のとおりです。

①社会福祉士
②精神保健福祉士
③臨床心理士
④公認心理師
⑤上記の資格はないが、福祉や教育分野の専門的な知識やスキル、実績がある
①社会福祉士 ②精神保健福祉士

社会福祉士または精神保健福祉士の資格を持っている場合は、日本ソーシャルワーク教育学校連盟が認定するスクールソーシャルワーク教育課程を修了し、就職先の試験・面接に合格すればスクールソーシャルワーカーになることができます。

③臨床心理士 ④公認心理師

臨床心理士または公認心理師の資格を持っている場合は、国が指定した保健福祉系の大学院を卒業し、就職先の試験・面接に合格すれば、スクールソーシャルワーカーになることができます。

こちらの心理系資格を持っている場合は、スクールカウンセラーへの道もあります。スクールカウンセラーは学校で生徒や教師の心のケアを行う専門職です。

⑤その他

スクールソーシャルワーカーの6割は社会福祉士資格を持っていますので、社会福祉士資格を取得することがスクールソーシャルワーカーになる近道ではありますが、資格を持っていなくても⑤の条件でなることもできます。

カリスマくん
カリスマくん

現役スクールソーシャルワーカーの中島みゆきさんが僕のYouTubeライブに出てくれたよ。

医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーとは?

医療ソーシャルワーカー(MSW:medical social worker)は、保健医療機関等で患者や家族の相談にのり、社会福祉の立場から経済的・心理的・社会的課題の解決、調整、社会復帰を支援する専門職です。

カリスマくん
カリスマくん

精神科ソーシャルワーカーは精神保健福祉士PSW:Psychiatric Social Worker)として国家資格になってるけど、医療ソーシャルワーカーは資格ではないよ。なぜ精神医療だけ国家資格化されたのか、詳しくは下の動画で。

どんな仕事をするの?

医療ソーシャルワーカーは、医療機関における福祉の専門職として以下のような業務を行います。

・療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
・退院援助
・社会復帰援助
・受診・受療援助
・経済的問題の解決、調整援助
・地域活動

参考:厚労省『医療ソーシャルワーカー業務指針』

医療ソーシャルワーカーになるには?

医療ソーシャルワーカーになるのに特別な資格は必要ありませんが、ほとんどの医療機関の求人では社会福祉士精神保健福祉士の取得が応募の要件となっています。

カリスマくん
カリスマくん

現役医療ソーシャルワーカーさんが僕のライブに出てくれたよ。

このライブでは、医療ソーシャルワーカーが国家資格化されず、精神科ソーシャルワーカーだけ国家資格化された理由を説明しているよ。

医療ソーシャルワーカー

過去問

第27回 問題14

次のうち、文部科学省の「スクールソーシャルワーカー活用事業実施要領」に記載されたスクールソーシャルワーカーの職務内容として、正しいものを 2つ選びなさい。
1 児童の心理状態の評価
2 児童福祉法に基づく児童の一時保護
3 学校内におけるチーム体制の構築、支援
4 学級活動での保健指導
5 教職員等への研修活動

選択肢3と5が正解

社会福祉士 第29回 問題113

ネットワーキングに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 静態的な概念である。
2 既存の所属や地域の制約の中で展開する。
3 特定の強力なリーダーに導かれる。
4 日常的な結び付きを無意図的に繰り返し使用する。
5 目標と価値を共有する。

1 静態的な概念である。
誤りです。ネットワーキングは、動態的な概念です。

2 既存の所属や地域の制約の中で展開する。
誤りです。ネットワーキングは制約にとらわれることなく展開されます。

3 特定の強力なリーダーに導かれる。
誤りです。協力なリーダーに導かれる場合もありますが、ごく普通の人々によるメンバー間の話し合いや関係性の中で形成されていきます。

4 日常的な結び付きを無意図的に繰り返し使用する。
誤りです。ネットワーキングは、無意図的ではなく意図的に行います。

5 目標と価値を共有する。
正しいです。

社会福祉士 第35回 問題110

ソーシャルサポートネットワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。
2 ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。
3 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。
4 インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。
5 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。

1 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。
正しいです。どちらもありますし、自然発生的なネットワーク内に関与してから新しいネットワークを形成する場合もあります。

2 ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。
誤りです。組織間のつながりを強めることよりも課題を抱える方々への支援の方が大事です。

3 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。
誤りです。このようなインフォーマルな支援だけではありません。公的機関によるフォーマルな支援もあります。

4 インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。
誤りです。フォーマルなサポートもインフォーマルなサポートも、どちらも重要です。

5 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。
誤りです。ソーシャルメディアの利用は必要な手段ですが、それだけを目的としていません。

社会福祉士 第31回 問題107

ソーシャルワークの援助過程におけるソーシャルワーカーの役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ブローカーは、クライエントと必要な資源を結び付ける。
2 エデュケーターは、クライエントと社会システムの不調和から生じるニーズに対して、葛藤を解決し、調整する。
3 ネゴシエーターは、クライエントに必要な情報やスキルを学習する機会を提供する。
4 イネーブラーは、クライエントの問題解決のために利害関係のある関係者と話し合う。
5 メディエーターは、クライエントに支援、励まし、指示を与えることで、適切に課題を遂行したり、問題解決をできるようにする。

1 ブローカーは、クライエントと必要な資源を結び付ける。
正しいです。ブローカーは仲介者です。

2 エデュケーターは、クライエントと社会システムの不調和から生じるニーズに対して、葛藤を解決し、調整する。
誤りです。これはメディエーター(媒介者)の内容です。

3 ネゴシエーターは、クライエントに必要な情報やスキルを学習する機会を提供する。
誤りです。これはエデュケーター(教育者)の内容です。

4 イネーブラーは、クライエントの問題解決のために利害関係のある関係者と話し合う。
誤りです。これはネゴシエーター(交渉者)の内容です。

5 メディエーターは、クライエントに支援、励まし、指示を与えることで、適切に課題を遂行したり、問題解決をできるようにする。
誤りです。これはイネーブラー(側面的援助者)の内容です。

第25回 問題23

次の記述のうち、ソーシャルワーカーのコーディネーターとしての役割を説明するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1  クライエントの生活を支援するために、専門職間の連携を図り、連絡調整を行う。
2  クライエント自身が問題を解決することを可能にするため、側面的援助を行う。
3  クライエントの問題解決に向けて、クライエントに自発的、能動的な行動を促す。
4  クライエントの権利擁護のために交渉し、クライエントを保護する。
5  クライエントの生活問題を把握・分析し、福祉サービスの課題を明らかにする。

1  クライエントの生活を支援するために、専門職間の連携を図り、連絡調整を行う。
これが正解、コーディネーターです。

2  クライエント自身が問題を解決することを可能にするため、側面的援助を行う。
これはイネーブラーです。

3  クライエントの問題解決に向けて、クライエントに自発的、能動的な行動を促す。
これはファシリテーターです。

4  クライエントの権利擁護のために交渉し、クライエントを保護する。
これはアドボケーターやネゴシエーターです。

5  クライエントの生活問題を把握・分析し、福祉サービスの課題を明らかにする。
これはアドミニストレーターです。

第26回 問題28

Jさん(16歳、女性)は、母親(42歳)と祖母(75歳)の三人暮らしであった。ある日、祖母が認知症のためU精神科病院に入院することになった。U精神科病院のK精神保健福祉士は入院に当たって、母親とJさんと面談をした。母親は離婚後、パート勤務しているが、経済状況は厳しく、二つの仕事を掛け持ちしていた。そのため、母親の帰りは遅く、Jさんが祖母の介護を担っていた。祖母から目を離せない時には、Jさんは高校を休んでおり、周りには相談できる人もいない様子であった。K精神保健福祉士は、Jさんにも専門的な支援が必要であると考え、Jさんの同意を得て関連する機関に連絡をした。
次のうち、K精神保健福祉士が行った活動として、適切なものを1つ選びなさい。
1  コーディネート
2  コーピング
3  モデリング
4  ブローカリング
5  シェイピング

選択肢4が正解です。「Jさんの同意を得て関連する機関に連絡をした。」ということで、ブローカー(仲介者)としての役割を担っています。

次の記事

次は、ソーシャルワーカーに求められる「カルチュラル・コンピテンス」について。

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