毎年5月14日から5月20日は、ギャンブル等依存症問題啓発週間です。
金融庁HPにはこのように啓発されています。
ギャンブル等依存症対策基本法
目的
第一条 この法律は、ギャンブル等依存症がギャンブル等依存症である者等及びその家族の日常生活又は社会生活に支障を生じさせるものであり、多重債務、貧困、虐待、自殺、犯罪等の重大な社会問題を生じさせていることに鑑み、ギャンブル等依存症対策に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、ギャンブル等依存症対策の基本となる事項を定めること等により、ギャンブル等依存症対策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民の健全な生活の確保を図るとともに、国民が安心して暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする。
ギャンブル等依存症とは
第二条 この法律において「ギャンブル等依存症」とは、ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為をいう)にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいう。
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法律にこんなふうに書かれているのはおもしろいね。
ギャンブル等依存症問題啓発週間
第十条 国民の間に広くギャンブル等依存症問題に関する関心と理解を深めるため、ギャンブル等依存症問題啓発週間を設ける。
2 ギャンブル等依存症問題啓発週間は、五月十四日から同月二十日までとする。
3 国及び地方公共団体は、ギャンブル等依存症問題啓発週間の趣旨にふさわしい事業が実施されるよう努めるものとする。
ギャンブル等依存症対策推進(基本)計画
第十二条 政府は、ギャンブル等依存症対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、ギャンブル等依存症対策の推進に関する基本的な計画(以下「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」という。)を策定しなければならない。
第十三条 都道府県は、ギャンブル等依存症対策推進基本計画を基本とするとともに、当該都道府県の実情に即したギャンブル等依存症対策の推進に関する計画(都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画)を策定するよう努めなければならない。
政府には基本計画の策定義務、都道府県は都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画策定の努力義務があります。
自助グループ
ギャンブラーズ・アノニマス(GA)
ギャンブラーズ・アノニマス(GA:gamblers anonymous)は、ギャンブル依存症患者たちの自助グループです。
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AAはアルコール依存症の方たちの自助グループだったね。
アノニマスは「匿名」の意味なので、自助グループとわかるね。
ギャマノン(GAM-ANON)
ギャマノン(GAM-ANON)は、ギャンブル依存症患者の家族や友人の自助グループです。
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GAはギャンブル依存症患者本人たちの自助グループ、ギャマノンはギャンブル依存症患者の家族や友人たちの自助グループだね。
過去問
第22回 問題14
ギャンブル等依存症に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1 ギャンブル等依存症対策基本法では、ギャンブル等依存症問題啓発週間を設けることとされている。
2 GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は、ギャンブル等依存症の民間治療施設である。
3 家族への支援を開始する際には、ギャンブル等依存症本人の同意を得ることが必須条件とされている。
4 ギャンブル等依存症対策基本法におけるギャンブル等には、法律の定めるところにより行われる公営競技だけでなく、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為が含まれる。
5 ギャンブル等依存症対策基本法において、都道府県は、都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画を策定しなければならないとされている。
1 ギャンブル等依存症対策基本法では、ギャンブル等依存症問題啓発週間を設けることとされている。
正しいです。
2 GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は、ギャンブル等依存症の民間治療施設である。
間違いです。GAはギャンブル依存症の人たちの自助グループです。
3 家族への支援を開始する際には、ギャンブル等依存症本人の同意を得ることが必須条件とされている。
間違いです。そんなことはありません。
4 ギャンブル等依存症対策基本法におけるギャンブル等には、法律の定めるところにより行われる公営競技だけでなく、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為が含まれる。
正しいです。
5 ギャンブル等依存症対策基本法において、都道府県は、都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画を策定しなければならないとされている。
間違いです。義務ではなく努力義務です。
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