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【発達障害】ASD、ADHD、SLD

ASD 【新カリ】精神医学と精神医療
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3種類の発達障害

自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症ASD:Autism Spectrum Disorder)は、対人関係が苦手だったり、強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一種です。多くの場合3までに診断され、男性に多くみられるという特徴があります。

知的障害を伴うことも多く、注意欠如・多動症(ADHD)と併存することもあります。

診断基準

DSM-5の診断基準では、以下のA、B、C、Dを満たしていることとされています。

A:社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害(以下の3点で示される)
・社会的・情緒的な相互関係の障害
・他者との交流に用いられる非言語的コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)の障害
・年齢相応の対人関係性の発達や維持の障害
B:限定された反復する様式の行動、興味、活動(以下の2点以上の特徴で示される)
・常同的で反復的な運動動作や物体の使用、あるいは話し方
・同一性へのこだわり、日常動作への融通の効かない執着、言語・非言語上の儀式的な行動パターン
・集中度・焦点づけが異常に強くて限定的であり、固定された興味がある
感覚入力に対する敏感性あるいは鈍感性、あるいは感覚に関する環境に対する普通以上の関心
C:症状は発達早期の段階で必ず出現するが、後になって明らかになるものもある。
D:症状は社会や職業その他の重要な機能に重大な障害を引き起こしている。

注意欠如・多動症

注意欠如・多動症ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)は、注意を持続させることが困難であったり、順序立てて行動することが苦手であったり、落ち着きがない、待てない、行動の抑制が困難であるなどといった特徴があります。自閉スペクトラム症と同じく、男性に多く見られます。

学習障害

限局性学習症SLD:Specific Learning Disorder)は、知能の遅れはなく、「読み・書き・計算」といった特定の学習行為が極端に苦手という特徴があります。

過去問

第23回 問題18

次のうち、女性よりも男性に多く認められるメンタルヘルスの問題として、正しいものを1つ選びなさい。
1 うつ病
2 抜毛症
3 自閉スペクトラム症
4 転換性障害
5 選択性緘黙

選択肢3が正解です。

第23回 問題11

発達障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 限局性学習症(SLD)は、全般的な知的発達に遅れが認められる。
2 自閉スペクトラム症(ASD)は、通常、6歳以降に発症する。
3 自閉スペクトラム症(ASD)は、知的障害を伴わないのが特徴である。
4 自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)の両方が併存することがある。
5 注意欠如・多動症(ADHD)は、男児よりも女児の方が有病率が高い。

(注)選択肢に使われている診断名に係る用語は、「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)」に基づく。

1 限局性学習症( SLD )は、全般的な知的発達に遅れが認められる。
誤りです。限局性学習症は、知的発達の遅れがなく「読み・書き・計算」の全てあるいは何れかの能力障害が特徴です。

2 自閉スペクトラム症( ASD )は、通常、6歳以降に発症する。
誤りです。自閉スペクトラム症では3歳ごろまでに発症します。

3 自閉スペクトラム症( ASD )は、知的障害を伴わないのが特徴である。
誤りです。自閉スペクトラム症では知的障害を伴うことも多いです。

4 自閉スペクトラム症( ASD )と注意欠如・多動症( ADHD )の両方が併存することがある。
これが正解です。

5 注意欠如・多動症( ADHD )は、男児よりも女児の方が有病率が高い。
誤りです。注意欠如・多動症は男児の方が有病率が高いです。

第27回 問題5

次のうち、精神疾患の診断·統計マニュアル(DSM-5)において、自閉スペクトラム症と診断するための症状に含まれるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 精神運動焦燥または制止
2 感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ
3 チック症状
4 気分の高揚
5 幻覚

選択肢2が正解です。

第24回 問題5

Bちゃん(3歳、男児)は、同年代の子どもと一緒に遊べないことと、言葉の遅れがあるために病院を受診し、自閉スペクトラム症と診断された。お気に入りのぬいぐるみが複数あり、どこに行くにもそのぬいぐるみを持って行かないと気が済まない。帰宅すると、ぬいぐるみを決まった順番で、壁際に並べる。
次のうち、Bちゃんに認められる症状として、適切なものを1つ選びなさい。
1 こだわり
2 妄想
3 自我障害
4 分離不安
5 身体依存

選択肢1が正解です。「どこに行くにもそのぬいぐるみを持って行かないと気が済まない。帰宅すると、ぬいぐるみを決まった順番で、壁際に並べる。」というのは、自閉スペクトラム症のこだわりが出ています。

第26回 問題8

次の記述のうち、注意欠如・多動症(ADHD)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。
1  爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。
2  身体に対する著しい認知の歪みを認める。
3  非言語的コミュニケーションが苦手である。
4  自分の考えが抜き取られるように感じる。
5  課題や活動を順序立てて行うことが困難である。

1  爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。
これは双極性障害の症状です。

2  身体に対する著しい認知の歪みを認める。
これは神経性無食欲症の症状です。

3  非言語的コミュニケーションが苦手である。
これは自閉スペクトラム症の症状です。

4  自分の考えが抜き取られるように感じる。
これは統合失調症の思考奪取の症状です。

5  課題や活動を順序立てて行うことが困難である。
これが正解、注意欠如・多動症の症状です。

次の記事

次は、ロコモティブシンドロームについて。

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